■アメリカ軍協力 効果音収録レポート

出国前、録音機材のバッテリーが満充電になっていることを確認、
我々効果音収録スタッフは米軍施設へ向かうため、成田をあとにしました。

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機密情報を多く含むデリケートな施設へ入るには、特別なコーディネーターさんの誘導に従います。
途中、撮影禁止区域を通過し、我々は目的の軍事施設内へ。
施設内で働く兵隊たちの見せる笑顔の中に、規律に生きる人間の緊張感を感じました。

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事前に多くのペーパーワークを済ませてはいますが、
最新兵器などが多く集う施設に漂う緊張感に、すこし目眩をおぼえました。
 
リアリズムを追求するために一切の妥協をせず、兵器の各種音声を収録しようと試みるツアーの始まりです。
 

■アパッチ

空飛ぶ鉄塊を目の前にし、我々は録音機材のスタンバイを始めます。

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Generalから配布された使い捨て耳栓も忘れずに装着。

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ヘリのローターの回転する音にはエンジン音のほかベアリングの摩擦音、空気を切る音等も含まれます。
それらすべてを包括的に収録するためマイクのポジションはファーとニアに複数設置。

収録コーディネータさんの合図と共にパイロットさんがエンジン始動し、いよいよです。

ほどなく猛烈な風が収録スタッフたちを襲います。

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マイクスタンドだけでなく、自分自身も吹き飛ばされそうな勢いのその風圧に一瞬たじろぎました。
回転数マックスの頃には、すぐ隣にいるスタッフ同士でさえ声での会話は成立しません。
目配せの合図だけで収録が順調に行われていることを伝達、Generalの収録終了合図でエンジンは停止。

すぐに収録音のプレイバックを行い、目的の音が無事確保されていることを確認しました。
帰国後編集し実装するのがとても楽しみ。
 

■シューティングレンジ

現地警察の協力のもと特別な許可を得て、貸切状態のシューティングレンジに移動、今度は各種鉄砲の音声の収録。
耳栓をした我々は担当警官に試験発砲してもらいリリース(※残響音)の品質を確認。
シューティングレンジの環境音は良好であることが判明、収録を開始すべく機材のセットアップを開始しました。

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さていよいよ収録開始となった時、突然コーディネーターさんの電話がなりました。

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ある情報が。
ここから数十分ほどの距離にある場所で、唯一地球上に存在する飛行可能なB-29が
ちょうど離陸するという緊急連絡でした。
我々は協議の結果シューティングレンジでの収録は後回しにし、
B-29の離陸音を先に収録すべくコーディネーターさんに願い出て、
急いでパッキングした収録機材を車に放り込みその場所へ車を走らせました。
想定外の展開!
はたしてB-29の離陸に間に合うのでしょうか。
 

■B-29

数十年前の姿をそのまま保ったB-29が我々収録部隊の前に姿をあらわしました。

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間に合いました。
エンジンはまだ始動しておらず、機材セットアップのために数分の猶予があるようです。
録音機材の入力感度を確認し、落ち着いてB-29にマイクを向けます。

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想像していたよりも小さい機体。
4つのプロペラが順に始動していきます。
爆撃機が動き始めた頃、我々の録音機材の充電池は底をつきかけていましたが、
スタッフの機転でどうにか収録を無事終了、山の向こうに飛び立つB-29の姿を見届けました。

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この日の収録はこれで終了、我スタッフは地元のレストランで軽く食事をすませて、
翌日の収録に備えホテルに戻りました。

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